富める国の食品ロス問題と、気候変動や地政学的リスクから生じる貧困と飢餓や不平等の問題。災害多発国日本では、毎年膨大な防災備蓄品が賞味期限を迎え、有料の産業廃棄物として処分されています。
使わずに期限を迎えたことに安堵しつつも、大量の飲食品を廃棄することから生じる後ろめたさ。
この二律背反する2つの命題解法への道標になることを、私たちは目指します。
目標2:飢餓をゼロに
飢餓の主な原因は慢性的な貧困や自然災害の他に、先進国での食品ロス問題。国際連合食糧農業機関(FAO)では、先進国での食品ロス対策により、20億人分の食料確保に繋がると提言しています。
日本では防災備蓄食が、賞味期限切れにより有料で廃棄されている事実があります。
目標6:安全な水とトイレを世界中に
水道設備がない人は20億人、トイレがない人は4億9400万人と言われています。急激な気象変動により、慢性的水不足の地域はさらに拡大し、水産資源の枯渇も叫ばれています。あらゆる生命の維持に水は不可欠です。
日本では防災備蓄保存水、簡易トイレが、期限切れにより有料で廃棄されている事実があります。
目標10:人や国の不平等をなくそう
世界では、本人の責任に関わらず、不利益を被り、差別を受けている人が多数います。このような不平等により、貧困から抜け出せない現実があります。
日本は災害多発国。外国人被災者最大の障壁は、宗教上の戒律や言語の問題があります。
目標12:つくる責任 つかう責任
日本の食品でも大量生産、大量消費、大量廃棄型の構造が構築され、年間600万トンが廃棄されています。そこで食品循環資源の再生利用を促す「食品リサイクル法」が制定され、事業系食品ロスを2030年度までに半減させる動きが出てきています。
防災備蓄用保存食、保存水もご多分にもれず、この600万トンの中に含まれています。
目標13:気候変動に具体的な対策を
地球温暖化の原因は私たちの出す二酸化炭素であり、ムダな電気の使用や、大量生産、消費、廃棄をやめて「3R」を心がけることも、地球規模の気候変動阻止への一助です。
平均気温の上昇によるヒートアイランド現象。熱波や干ばつ、ゲリラ豪雨や想定を超えた台風の襲来など、自然災害への備えは世界中で必要なものになっています。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な世界を目指す上で「パートナーシップ」は必須です。国家だけではなく、企業、市民、学術界が一丸となり、積極的に取り組むことで、地球上のすべての人々が平和に暮らすための環境づくりが整います。
我々メーカーとユーザー、そしてリユースに関わるすべての人々や企業が、「パートナーシップ」を組み、目標達成に進みましょう。
サスティナブル防災システム
SUSTAINABLE SYSTEM
防災備蓄飲食品の大量廃棄をストップし
安全にリユースできるしくみが、
私たちの目指す「サスティナブル防災システム」です。
防災備蓄食品業界において、保存年限ごとに生じる入れ替え作業では、費用をかけての大量廃棄処分が当たり前に行われてきました。
食品ロスが社会的にも問題になるなか、このままではいけないと私たちは考えます。
弊社7年保存シリーズ製品の賞味期限は8年以上。
このゆとりの期間を使って、廃棄処分ではなく寄付によって国内外の必要な人に届ける取り組みを「サスティナブル防災システム」と名付けました。
始まったばかりの取り組みですが、多くのお客様にご賛同いただき、国内・海外の小中学校や地域の子ども食堂、フードバンクへの寄付の輪が急速に広がっています。
このシステムがいつか当たり前のものになるように、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、私たちは歩み続けます。