【台湾有事】日本の食品技術で台湾を救う東京のベンチャー企業の挑戦

2025.08.19

みなさんこんにちは。笠です。
今日はみなさんの生活、そして命に関わる大事なトピック。
そう、[台湾有事]に関してお話ししていきます。

最近では中国による領空侵犯が話題になりましたね。
戦争の足音が近づいている中、もちろん隣国の日本の私たちも緊張が高まっていますが、やはり、当事国の台湾の方々が一番怖い思いをされているかと思います。

もし戦争が起きたらどうしたらいいのか。
常に考えておかなければそれが起こった時に対処できません。
あなたの生活の水は?食事は?
スーパーの物資不足は容易に想像できます。

そんな状況を解決しようとしている日本の技術があるのをご存じでしたか?
今日は台湾有事とそれに関わる日本企業の素晴らしい取り組みに関して記事を書きたいと思います。

 

【台湾有事はなぜそんなに騒がれているのか?】

台湾有事の背景には、「台湾は自国の領土の一部だ」という中国側の考えと、「台湾は中国とは別の国だ」という台湾側の考えの違いがあります。

将来的に「統一」を目指す中国は、統一構想の一環として台湾海峡を横断するインフラ建設を計画しており、実際に中国本土(福州市)と台湾にもっとも近い平潭島を結ぶ巨大な橋がすでに開通しています。
台湾側の明確な拒否により、台湾本島への接続こそ実現していませんが、中国側は「平和的な統一が不可能であれば武力行使も辞さない」という姿勢を一貫しており、ここ最近では台湾周辺での軍事演習を頻繁に行っていることから一触即発の緊張状態が続いています。

中国福州と台湾の平潭島を結ぶ巨大な橋。2020年に鉄道が開通し、道路も運用を開始している。

 

戦略国際問題研究所(CSIS)の見解によると、台湾有事の発生時期について、彼らが実施したウォーゲーム(机上演習)で2026年を想定しているとのこと。
戦争がいつ起きてもおかしくない状況にあるのです。

もし突然台湾が侵攻されて戦争が始まれば、当然国民は想像を絶するような多くの問題に直面することになります。
食料不足、医療不足、インフラの破壊、経済活動の停止による金銭問題や物価の高騰など・・・
例を挙げればキリがないですが、命に直結する「食料不足」は戦時下では最も優先すべき喫緊の課題となるでしょう。

 

【台湾有事にも影響?日本のすごい食品技術】

台湾は日本と同じく食糧自給率が低く、多くの食料を輸入に依存しています。
台湾農業部(日本の農林水産省)が発表したデータによると、台湾の食糧自給率は2023年には30.3%に達し、過去18年間で最低水準を記録しました。

有事により主要港(高雄港、基隆港など)が攻撃対象となったり、海上封鎖が行われたりすれば当然、輸入は物理的に不可能となるため、深刻な食料不足が発生することは想像に容易いです。

そうなれば、保存食の備蓄が必須となってくるわけですが、
この保存食の製造に不可欠となるのが「レトルト加工技術」です。

レトルト加工技術とは

さらに、このレトルト加工技術は、実に様々な食品を加工することができるのです。
例えば、台湾ならではの伝統的な朝ごはんや、夜市を思い出させる屋台飯。さらにはデザートまでもを加工することができ、非常食として8年以上の長期保存が可能です。
それも、”美味しさを損なうことなく”です。

日本は地震や洪水など、数々の大規模災害を経験してきました。
その中で私たちが痛感したのは、非常時の食事が心と体に大きな活力を与えるということです。
非常時に食事を口にしたときの「美味しい」「ほっとする」という感覚は、想像以上に大きな力になります。その一瞬の安らぎが、困難な状況を乗り越えるための原動力となるのです。

台湾有事のような緊急事態でも、台湾の人々が慣れ親しんだ地元の味は心の支えとなります。台湾の美食をそのまま保存食にできれば、非常時でも必ず大きな安心感につながるはずです。

 

【台湾有事を救う?東京発ベンチャーの挑戦】

日本の大規模災害のたびに、台湾が手厚い支援を寄せてくれることは、多くの方がご存知でしょう。特に2011年の東日本大震災の際の義援金は世界中の国・地域の中で最も高額でした。
その支援は単なる物質的な援助にとどまらず、救助隊・医療チームの派遣や被災者への心のケアまで、多岐にわたります。

日本を助けてくれた台湾に恩返しがしたい。
レトルト加工技術で台湾の人々の力になれないだろうか?
という考えの下、私たち(株)グリーンデザイン&コンサルティングは台湾でのレトルト加工技術の普及に力を入れています。

今回はその一環として、台湾で行われたFood Taipeiの交流会に参加して参りました。

もちろん、何も起こらないことが最善です。しかし、万が一の事態に備え、一人でも多くの命を救うため、私たちはこの挑戦を続けていきます。

「FOOD TAIPEI 2025」の開催に合わせて開催された交流会の様子